夏になると、野菜売り場は彩りが華やかになりますね。
中でもトマトは季節を問わず、消費者の人気者。
売上げの中でも、常に上位をしめています。
さて、このトマトですがイタリアでは「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」、
フランスでは「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」、イギリスでは「ラブ・アップル(愛のリンゴ)」とリンゴになぞらえた呼び方をされています。
なぜ?と思う方も多いかと思いますが、昔からヨーロッパでは値打ちの高い果物や野菜を「リンゴ」と呼ぶ習慣があったからようで、その名残でしょうか。
実はトマトは「うまみ成分」である「グルタミン酸」「アスパラギン酸」の宝庫。
つい先だって、和食が無形文化遺産に選ばれましたが
その料理の美味しさ、多彩さ、美しさなど様々な理由があったようです。
中でも注目を浴びたのが、今や世界共通語にもなった『旨み=UMAMI』
この旨みの代表とも言える和食の昆布だしやかつおだしが、様々な料理に使われてきたように、南欧州の地中海沿岸地方では、18世紀頃からトマトが料理のベースとして親しまれてきました。その代表格がトマトソース。
例えばイタリアでは、夏の終わりのトマトの値段が下がる時期に、各家庭で一年分のトマトソースを作ります。
、出来上がったトマトソースはビンなどに保管されて、日々の料理のベースとして活躍します。トマトが日本の味噌・醤油と同じような役割を果たしているのです。
トマトと味噌・醤油に共通するのは“うまみ”成分の「グルタミン酸」です。南欧州の地中海地方ではトマトから、日本(を含むアジア)では大豆からという違いはありますが、共に植物由来の「グルタミン酸」を上手に引き出し、様々な食材の味を引き立てる“うまみ”成分として活用しています。
「おいしい」と思う感覚には個人差がありますが、多くの人にとって「おいしさ」を感じる大きな要因は、“うまみ”成分です。
これは「グルタミン酸」と「イノシン酸」。
昆布の“うまみ”成分の約60%は「グルタミン酸」で、鰹節の“うまみ”成分は主に「イノシン酸」です。
ただ、この旨みもトマトによって結構な違いがあります。
水の節制内容や土の性質、また肥料のやり方など、同じ品種のトマトでも
造り手によっても大きく味は変わります。
数百種類もあると言われるトマト。
単なる「トマト」や「フルーツトマト」だけでは中々売れなくなりました。
然では、この「美味しさ」を最大限に伝える為に
栄養士、調理師、ソムリエ、フードコーディネーターが一番美味しく食べられる方法を見つけて、販売店へお伝えしています。
いかに『付加価値』を伝えるか、が大切だと思うのです。
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~「 食のルネッサンス 」
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